妙 蓮 寺 の 歴 史
武蔵風土記によると、今から七百年前、室町時代初期康永三年(1344)に 日蓮聖人の孫弟子にあたる越中阿闍梨朗慶上人が草庵を構え開山されました。その後、長禄年間(1450)頃まで途絶えておりましたが、当時の江戸谷中感応寺の日耀上人により再興され、享禄三年(1530)、山腹の庵を現在の地に移転し、城根山妙連寺と称するようになりました。元文年間(1730)頃には火災によって全てを失いましたが、寛政五年(1793)に本堂を再建、文政九年(1826)に祖師堂(日蓮聖人像)を再建されました。近年では昭和四十三年(1968)に本堂の屋根替えと大改修、昭和六十三年(1988)には釈迦堂を新築、平成八年(1996)に祖師堂の新築、そして平成十年に七面堂(七面大明神)の移転・新築、平成二十九年(2017)に山門の改修および周辺整備も行なわれました。令和二年(2020)には本堂の屋根替え・耐震補強工事が終了致します。なお、敷地内には横浜市古木にも指定されている多くのイチョウやケヤキなどの樹々があり、妙蓮寺の歴史の長さを物語っております。
戦前の本堂と祖師堂
山門(平成29年改修)
祖師堂(平成8年新築)
開山当時から伝えられる板碑
当寺の御朱印
年 中 行 事
正月三が日 祝祷会
二月十五日 釈尊涅槃会
二月十六日 宗祖降誕会
三月春分の日 彼岸会
四月八日 釈尊降誕会(花祭り)
四月二十八日 立教開宗会
八月七日 盂蘭盆会施餓鬼会
九月秋分の日 彼岸会
十一月二十二日 お会式(御報恩会式)
毎月十九日 七面大明神祭(信行会)
日蓮聖人をしのぶ
「御会式」、「万灯纏お練り行列」
新年の安全を祈願する
「大晦日の水行」
御会式とは、宗祖日蓮大聖人が今からおよそ七三六年前、晩年の九年間を身延山で隠棲なされました。その後、病の養生の為、常陸の湯に向かう途中、武蔵の国(現在の東京都大田区)池上の地で弘安五年(1282)、十月十三日の朝、聖寿六一歳をもってご入滅なされました。その時、池上宗仲邸(現在の大坊本行寺)の庭には、季節はずれの桜が咲き誇ったと伝えられております。大聖人の御生涯に報恩感謝申し上げ、各家御先祖に感謝の意を捧げ、生かされている自分自身の生命(いのち)に感謝する法要を御報恩御会式法要といいます。
大晦日には除夜の鐘をつく人はもちろん、約30年続く、恒例行事の「大晦日の水行」を見るため、多くの参拝者でにぎわいます。深夜の凍えるような寒さの中、新年を迎えると同時に住職と副住職が冷水をかぶることにより、除夜の鐘でゆく年の煩悩を振り払い、水行でくる年の安全を祈願します。また、そのあと新年の御祈祷も行っております。
なお、当日には参拝者に御酒や温かい飲み物がふるまわれます。
交 通 案 内
日蓮宗 城根山 妙蓮寺
本尊:久遠実成本師釈迦牟尼仏
開山:朗慶上人 康永三年(1344)
〒224-0057 横浜市都筑区川和町977
・日吉駅より中山行き横浜市地下鉄グリーンライン川和町下車徒歩7分
・中山駅より日吉行き横浜市地下鉄グリーンライン川和町下車徒歩7分
・中山駅よりバス市ヶ尾駅方面行きにて川和町郵便局下車徒歩1分
・市ヶ尾駅よりバス新横浜方面また中山駅方面行きにて川和町郵便局下車徒歩1分
・第三京浜都筑インターまたは港北インターより10分
・東名高速横浜青葉インターより5分